
640nmレーザーは、青色半導体レーザーを励起光源として用いることで、直接640nmのレーザー光を発振させることが可能な高性能光源です。Cobolt社独自のHTCURE技術(光学部品硬化・固定技術)により、接合部の強度を高め、機械的収縮の影響を抑制。これにより、優れた耐湿性・耐衝撃性を実現し、長期間にわたって安定した動作と高い信頼性を維持します。
製品の特徴
- 優れた光学的安定性と長い可干渉距離
- 良好なビーム品質 (M2<1.1)
- 独自のHTCure技術による超堅牢な密閉パッケージがもたらす高信頼性
- 12ヶ月保証
- PCからの簡単制御
640nmレーザーのシリーズ
05シリーズ

強励起が必要なレーザー波長を発生させるため、最も大きな筐体サイズとなります。
04シリーズよりも高い出力で発振可能の他、320nmや355nmレーザー光など、他のシリーズでは得られない波長を発振することができます。Coboltの640nmレーザーは05シリーズ のみで、シングル縦モード、最大出力500mWのBoleroとマルチ縦モード、出力1WのRogueがございます。
製品仕様
| 仕様 | ||
|---|---|---|
| シングル縦モードレーザー Bolero | マルチ縦モードレーザー Rogue | |
| 出力 | 300, 500 mW | 1W |
| ビーム横モード | TEM00 M2 < 1.1 | TEM00 M2 < 1.1 |
| ビーム径 | 700 μm ±50 μm | 700 μm ±50 μm |
| ビーム対称性 | > 0.95:1 | > 0.90:1 |
| スペクトル幅 | < 1 MHz | <150 GHz |
| ノイズ(pk-pk)(20Hz〜20MHz ) | < 7 % | – |
| ノイズ(rms) 20Hz〜20MHz | < 1 % | < 0.5 % |
| 長時間安定度(±2℃, 8時間) | < 2 % | < 2 % |
| 拡がり角 | < 1.4 mrad (全角) | < 1.4 mrad (全角) |
| 波長安定性(±2℃, 8時間) | <1 pm | – |
| 消光比 | > 100 : 1(垂直) | > 100 : 1(垂直) |
| 保証期間 | 12ヶ月 | 12ヶ月 |
| 通信 | RS-232またはUSB | RS-232またはUSB |
| レーザーヘッドサイズ | 125× 70 × 45 ㎜ | 125× 70 × 45 ㎜ |
| コントローラーサイズ | 190 x 72 x 28 ㎜ | 190 x 72 x 28 ㎜ |
04・05シリーズ データシートダウンロード
Coboltとは
Cobolt(コボルト)はスウェーデン発の高安定 CW レーザーメーカーで、共振器内部の光学素子とマウントの熱膨張係数を最適化することで高温接着を可能にする HTCure® 技術を採用しています。この独自の封止構造により、優れた耐振動性・耐衝撃性・長期安定性を実現しています。
また Cobolt の固体レーザーはシングル縦モード発振、低ノイズ、高ビーム品質(M²≈1.1)を備え、ラマン分光、蛍光顕微鏡、ホログラフィー、干渉計測など幅広い用途で利用されています。
さらに工場出荷前には厳格なエージング試験と品質評価が行われており、研究機関から産業用途まで高い信頼性が認められています。
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